「夜勤がつらい」「サービス残業から解放されたい」「美容クリニックって本当に働きやすいの?」
看護師として働いていると、一度は美容クリニックへの転職を考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
私は大学病院の手術室で5年間勤務した後、大手美容クリニックへ転職し、現在8年目になります。
実際に働いてみると、夜勤がなくなったことや患者さんとじっくり向き合えることなど、多くのメリットを感じました。一方で、「思っていたのと違った」と感じる場面や、美容クリニックならではの大変さもあります。
この記事では、現役美容クリニック看護師だからこそ伝えられるリアルなメリット・デメリットや、向いている人・向いていない人について、実体験を交えながら本音でお伝えします。
1. 憧れる人が続出!美容クリニックで働く5つのメリット
まずは、多くの看護師が「美容に転職してよかった!」と感じる大きなメリットを4つご紹介します。
① 夜勤なし・残業ほぼなしで生活リズムが整う
病棟勤務のときのような「不規則な夜勤」や、突発的な入院・急変による「終わりの見えない残業」は基本的にありません。
基本的には完全予約制なので、1日のスケジュールが予測しやすく、仕事終わりの予定が立てやすいのが最大の魅力です。
② 美容代が浮く!社割で自分もキレイになれる
医療脱毛、ボトックス、ヒアルロン酸、最新のレーザー治療などが、スタッフ特典として格安(または無料)で受けられたり、
スタッフ同士の練習台になる機会もあり、またドクターズコスメの知識も深まるため、自分自身の肌が見違えるほどキレイになるスタッフがほとんどです。
③美容知識が身に付く
美容医療のトレンドは移り変わりが非常に早く、最新の美容施術に関する知識が身に付くため、もともと悩みが少なくて気になっていなくても年齢が上がるにつれて必要性を感じるケースも多く、早くからアンチエイジングなどお肌のメンテナンスを行えるのも魅力的です。
④ 頑張りがお給料に直結!インセンティブ制度
多くのクリニックでは、基本給に加えて「クリニックの売上目標の達成度」や「個人の物販・契約数」に応じたインセンティブ(報奨金)が支給されます。
病棟ではどれだけ忙しくてもお給料は一律ですが、美容では「頑張った分だけ手取りが増える」というモチベーションに繋がります。
また、調べればすぐにわかりますが、そもそもの基本給が高く(大体35万~)、夜勤・残業なしでも給料がアップします。
⑤「キレイになって喜ぶ姿」を間近で見られるやりがい
病棟での看護は「病気や怪我をマイナスからゼロに戻す」仕事ですが、美容は「健康な人をゼロからプラスにする」仕事です。
コンプレックスが解消されて、どんどん表情が明るくなっていく患者様をサポートできるのは、美容ならではの大きなやりがいです。
2. ぶっちゃけきつい?知っておくべき5つのデメリットとギャップ
華やかに見える美容業界ですが、もちろん良いことばかりではありません。「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、リアルな裏側も知っておきましょう。
① 土日祝の休みが取りづらく、大型連休は繁忙期
美容クリニックのお客さまが最も増えるのは、世間が休みの「土日祝」や「ゴールデンウィーク、お盆、年末年始」です。
そのため、カレンダー通りの休みは基本的に取れません。「友達や家族とどうしても土日に休みを合わせたい」という方には、少し辛い環境かもしれません。
ですが、土日祝の休みは月3回の希望休と有給でしか取れないため、サラリーマンの夫との予定を調整したり、子供ができると家族との時間を十分作れないデメリットも感じています。
また、世間が休みの大型連休中は休みがとりづらく、帰省する際には家族と別で後から合流したりと調整が必要であったり、大型院では繁忙期に終電近くまで残業になることもあります。(その分残業手当がしっかり出るので、お給料はがっつりもらえます。また、時短勤務の期間は遅番もないので残業になることは基本ないです。※クリニックによって異なる部分もあるので事前に制度の確認は必要です。)
②勤務時間帯が遅いため、帰宅時間が遅くなる
美容クリニックの営業時間は10時始まりが多く、フルタイムで働くと勤務終了時刻が19時以降になるケースが多く、帰宅時刻が遅くなります。
女性の多い職場なので、転職後に結婚・出産される方も多いですが、特に子育てをしながら続けるとなるとパートナーの協力が不可欠となります。
③看護師であっても「接客業・営業職」の意識が求められる
美容クリニックは医療機関であると同時に「サービス業」です。
丁寧な言葉遣いや立ち振る舞いはもちろん、患者様にコースやドクターズコスメを提案する「営業(セールス)」の側面も少なからずあります。
「私は看護の技術だけを提供したい」というマインドだと、売上目標などの数字がプレッシャーになってしまうことがあります。
④ 常に勉強!覚えるべき知識がアップデートされ続ける
新しいレーザー機器、新しい施術、新しい美容成分が毎月のように導入されるため、そのたびに、効果や副作用、患者様への説明の仕方を勉強し直さなければならないため、学ぶ姿勢をずっと求められます。
⑤ 臨床経験(看護技術)の維持が難しい
美容クリニックで行うのは、主にレーザー照射、採血、点滴、手術の介助(美容外科の場合)などです。
病棟で行うようなアセスメントや褥瘡処置、人工呼吸器の管理といった一般的な看護技術に触れる機会はなくなります。将来的に「また一般病棟に戻りたい」と思ったとき、キャリアのブランクを感じてしまう人が多いです。
3. 【セルフチェック】美容クリニックに向いている人・向いていない人
メリット・デメリットを踏まえて、あなたが美容クリニックに向いているかどうかチェックしてみましょう。
美容クリニックに向いている人
とにかく美容が好きで、自分もキレイになりたい
接客が好きで、人と楽しくコミュニケーションが取れる
夜勤のない規則正しい生活を送りたい
自分の頑張りがお給料(インセンティブ)に反映されると燃える
稼げるうちはしっかり稼ぎたい
向いていない人
土日祝は絶対に休みたい
売上目標や数字を意識させられるのがストレス
「医療・看護」にこだわりがあり、ルーティンワークを好む
言葉遣いやマナーを細かく指導されるのが苦手
将来的に家庭を持って育児をしながら長く仕事を続けたい
4. まとめ:迷っているならまずは情報収集から始めよう!
美容クリニックへの転職は、病棟とはガラリと環境が変わるため勇気がいりますよね。
働き方や人間関係が原因で自分には向いていない・合っていないといってやめてしまう方も多いのが実際の現状です。
ですが、「夜勤から解放されたい」「美容が大好きで、お給料もアップさせたい!」という強い気持ちがあるなら、挑戦して絶対に損はない業界です。
もし「自分に合うクリニックがあるか不安…」という場合は、まずは美容専門の転職エージェントに無料登録して、実際の求人を見たり、人間関係のリアルな評判を聞いてみるのが一番の近道ですよ。
あなたの新しい一歩を応援しています!
美容クリニックへの転職で迷っている方へ
美容クリニックは華やかなイメージがありますが、実際には仕事内容や働き方、求められる接遇など、転職前に知っておきたいポイントがたくさんあります。
この記事が、あなたに合った働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
今後も現役美容クリニック看護師としての経験をもとに、美容医療や働き方に関する情報を発信していきます。