美容クリニックへの転職を考えたとき、
「どの求人を選べばいいんだろう?」
「給与が高いところを選べばいいの?」
「転職サイトを使った方がいいの?」
と迷う方もいるのではないでしょうか。
私自身、大学病院の手術室看護師から美容クリニックへ転職しました。
当時は友人から美容クリニックを紹介してもらったことがきっかけで、ほかの美容クリニックを比較することなく、公式採用ページから応募したと記憶しています。
転職当時の私は、
- 給与
- 研修
- 休日
- 勤務時間
- 福利厚生
- 仕事内容
- 離職率
などを確認していました。
しかし、美容クリニックで実際に働き、結婚・妊娠・出産・育休復帰まで経験した現在では、求人を見るときに確認したいポイントが少し変わりました。
特に、「入職したあとも長く働ける職場なのか」という視点は大切だと感じています。
この記事では、現役美容クリニック看護師として働いてきた私の経験をもとに、美容クリニックの求人を探すときに確認しておきたい8つのポイントを紹介します。
※勤務条件や制度はクリニックによって異なります。応募する際は、必ず各クリニックや転職サービスの最新情報をご確認ください。
美容クリニックの求人で確認したい8つのポイント
私がこれまで美容クリニックで働いてきた経験から、求人を見るときに確認しておきたいと思うのは次の8つです。
- 給与
- 研修制度
- 教育制度
- 休日
- 勤務時間・残業
- 福利厚生
- 仕事内容
- 離職率・長く働いているスタッフがいるか
それぞれ詳しく見ていきます。
① 給与
美容クリニックへ転職する理由として、給与に魅力を感じている方もいると思います。
私自身も病院から美容クリニックへ転職し、給与が上がったことは大きなメリットでした。
ただし、求人を見るときは「月給○万円」という金額だけで判断しないことが大切です。
確認しておきたいのは、
- 基本給
- 固定残業代
- 皆勤手当
- インセンティブ
- 賞与
- 研修期間中の給与
- 年間休日数
- 有給日数
などです。
同じ「月給○万円」でも、給与の内訳によって実際の条件は異なります。
また、研修期間中は給与体系や手当の条件が異なる場合もあるため、入職後に「思っていた給与と違った」とならないよう、求人票だけでなく詳細まで確認しておきましょう。
私自身の病院勤務時代と美容クリニック勤務後の実際の給与については、別の記事で詳しく比較しています。
② 研修制度
美容クリニック未経験で転職する場合、特に確認してほしいと思うのが入職後の研修制度です。
美容クリニックでは、病院とは違う知識や技術をたくさん覚える必要があります。
私も美容医療については未経験からのスタートだったため、研修を受けながら、
- 美容医療の基礎知識
- 施術に関する知識
- 機械の仕組み
- 接遇
- 肌トラブル時の対応
などを一から学びました。
病院で看護師経験があっても、美容医療については未経験からのスタートになることも多いため、
- 研修期間はどのくらいか
- マニュアルは用意されているか
- 先輩看護師から指導を受けられるか
- 独り立ちまでどのような流れで進むのか
などを確認しておくと安心です。
▶ 美容クリニック看護師の研修はきつい?実際の研修内容を解説
③ 教育制度
入職直後の研修だけでなく、独り立ちした後の教育制度も確認しておきたいポイントです。
私の勤務先では、研修期間中にすべての施術を習得するわけではありませんでした。
研修中は期間内に決まった項目数の習得を目指し、研修が終わってからも患者様対応をしながら、新しい施術の習得を進めていくスタイルでした。
入職したばかりの頃は、それぞれの施術の習得に必要な知識や難易度も分からないため、プリセプターの先輩や指導係の先輩と相談しながら、次に何を習得するのかを決めていました。
また、美容医療では新しい施術や機器、薬剤などが導入されることがあります。
私の勤務先でも、新しい施術が導入されれば、働きながら新しい知識を学び、技術を習得していく必要があります。
そのため、
- プリセプター制度の有無
- 新しい施術をどのように習得するのか
- 勤務時間内に勉強する時間があるか
- 定期的な勉強会や研修があるか
- 技術や知識を確認する仕組みがあるか
- キャリアアップのための教育制度があるか
なども確認しておくとよいでしょう。
美容クリニックは、入職時の研修を終えれば勉強が終わる仕事ではありません。
新しい美容医療について学び続ける必要があるからこそ、入職後も継続して学べる環境が整っているかは、長く働くうえで大切だと感じています。
④ 休日
美容クリニックは土日祝日も診療しているところが多くあります。
そのため、
- 年間休日数
- 有給休暇の付与日数
- 希望休を何日出せるか
- 土日に休めるか
- 有給休暇を取得しやすいか
- GW・お盆・年末年始の勤務
なども確認しておきたいポイントです。
求人票に「年間休日○日」と書かれていても、有給休暇を含んでいるのか、別に取得できるのかによって実際に休める日数は変わります。
また、有給休暇についても、付与される日数だけでなく、実際に取得しやすい環境なのかまで確認できると安心です。
独身の頃はそれほど気にならなくても、結婚や出産後には休日の条件が生活に大きく影響することがあります。
私自身も子どもが生まれてからは、夫や子どもと休日が合わないことを大変に感じるようになりました。
給与や仕事内容だけではなく、自分の生活に合った休日の取り方ができるかも確認しておくことをおすすめします。
⑤ 勤務時間・残業
美容クリニックは夜勤がないことが大きなメリットです。
一方で、診療開始時間が遅いクリニックでは、その分終了時間も遅くなる場合があります。
私の勤務先でも、子どもが生まれる前と後では勤務終了時間に対する考え方が大きく変わりました。
転職前には、
- 始業時間
- 終業時間
- 平均的な残業時間
- 早番・遅番の有無
- 時短勤務制度の有無
- 育児中のスタッフがどのような働き方をしているか
などを確認しておくとよいと思います。
特に、診療時間だけを見て勤務時間を判断しないことも大切です。
診療終了後にも患者様対応や片付け、引き継ぎなどが必要になる場合があります。
将来的に結婚や出産を考えている場合は、現在の生活だけではなく、ライフステージが変わったときにも続けられる勤務時間かという視点で確認しておくと安心です。
⑥ 福利厚生
今の私が美容クリニックへ転職するとしたら、特に重視したいのが福利厚生です。
転職当時は、給与や仕事内容に目が向きやすかったのですが、実際に長く働き、結婚・妊娠・出産・育休復帰を経験すると、福利厚生の重要性を強く感じるようになりました。
例えば、
- 産休・育休の取得実績
- 育休復帰後の時短勤務
- 時短勤務を利用できる期間
- 子どもの急な体調不良への対応
- 有給休暇
- 店舗異動制度
- 各種手当
などです。
特に子育てをしながら長く働きたい場合は、
「今働きやすいか」だけではなく、「ライフステージが変わった後も働き続けられるか」
という視点で求人を見ることをおすすめします。
現在は育児・介護休業法により、育児期の柔軟な働き方を支援する制度も整備されています。
ただし、実際に利用できる制度や条件は勤務先によって異なるため、求人情報だけでなく、応募先の制度まで確認することが大切です。
⑦ 仕事内容
「美容クリニック看護師」といっても、勤務するクリニックによって仕事内容は異なります。
脱毛が中心のクリニックもあれば、美容皮膚科、美容外科など、扱っている施術によって看護師の業務も変わります。
美容外科ではオペ介助を担当することもあります。
そのため、
- どのような施術を扱っているか
- 看護師が担当する業務
- オペ介助の有無
- 物販や施術提案を行うことがあるか
なども確認しておきましょう。
同じ「美容クリニック看護師」という求人でも、実際の仕事内容には違いがあります。
自分が美容クリニックでどのような仕事をしたいのかを考えたうえで求人を見ると、入職後のミスマッチを減らしやすくなります。
▶ 美容クリニック看護師の仕事内容|1日の流れを現役看護師が解説
⑧ 離職率・長く働いているスタッフがいるか
求人を見るとき、可能であれば確認しておきたいのが、スタッフが長く働いている職場かどうかです。
ただし、離職率が求人票に掲載されているとは限りません。
その場合は、
- 平均勤続年数
- 長く勤務しているスタッフがいるか
- 育休から復帰したスタッフがいるか
- 子育てをしながら働いているスタッフがいるか
- キャリアアップしているスタッフがいるか
なども、職場を知るための参考になります。
もちろん、数字だけで職場の良し悪しを判断することはできません。
ただ、自分が長く働きたいと考えているなら、実際に長く働いている人がいるかという視点は持っておいてよいと思います。
求人票だけでは分からないこともある
ここまで8つのポイントを紹介しましたが、すべての情報が求人票に書かれているとは限りません。
例えば、
「実際に土日はどのくらい休める?」
「育休復帰後に時短勤務している看護師はいる?」
「美容未経験の場合、どのくらい研修してから独り立ちする?」
「入職後、新しい施術はどのように覚えていく?」
など、実際に応募を検討する段階になって初めて気になることもあります。
求人情報だけで分からない場合は、
- 公式採用ページを確認する
- 説明会で質問する
- 面接時に確認する
- 看護師向け転職サービスで確認する
などの方法があります。
分からないまま入職して「思っていた働き方と違った」とならないよう、応募前にできるだけ情報を集めることが大切です。
転職サイト・エージェントを選ぶときに確認したいこと
看護師向けの転職サービスにも、それぞれ特徴があります。
美容クリニックへの転職を目的に利用するのであれば、
- 希望する地域に求人があるか
- 美容クリニックの求人を扱っているか
- 求人票に載っていない勤務条件について確認できるか
- 面接対策などのサポートがあるか
- 自分の希望する連絡方法や頻度に対応しているか
などを確認してみるとよいでしょう。
転職サービスを利用すること自体を目的にするのではなく、自分が納得して働ける職場を探すための一つの方法として利用するのがよいと思います。
複数の求人や公式採用ページなども確認しながら、自分に合った方法で情報を集めてみてください。
美容クリニックへの転職は「入職後」を考えて求人を選ぼう
美容クリニックへ転職するときは、給与や華やかなイメージだけで求人を選ぶのではなく、
「自分がその職場で長く働けるか」
まで考えて比較することが大切です。
私自身、美容クリニックへ転職した当時と、長く働いて結婚・出産・育休復帰を経験した現在では、求人を見るときに重視するポイントが変わりました。
今の私なら、給与だけではなく、
- 研修・教育制度
- 福利厚生
- 勤務時間
- 休日
- 仕事内容
- 長く働ける環境か
まで含めて比較します。
美容クリニックへの転職を考えている方は、今回紹介した8つのポイントを参考に、自分が何を優先したいのか整理してみてください。
また、美容クリニックへの転職については、実際に働いてきた経験をもとに、ほかの記事でも詳しく紹介しています。